コーヒー豆の等級(規格)とグレード
等級(格付)
コーヒーは国際的に取引されている商品です。
その為、各生産国はコーヒーの輸出にあたりさまざまな等級を設けています。
等級の格付け方法は、標高、スクリーンサイズ、欠点数等があります。
しかしこうした格付けもほとんどが外見上の物であり、格付けの高低が香味の良し悪しに必ずしもあてはまる物ではありません。
スクリーンサイズ(粒の大きさ)を基準とした格付け
粒の大きさをふるいにかけて分類し、格付けする。粒が大きい方が、評価が高い。
主な生産国
コロンビア ・・・ スプレモ、エキセルソ
ブラジル ・・・ S13~S20
タンザニア/ケニア ・・・ AA,A,AB
ハワイ ・・・ エクストラ・ファンシー, ファンシー, No1
標高による格付け
標高の高さによって格付けされ、より標高の高い産地の豆が高級となります。
主な生産国
ガテマラ ・ コスタリカ ・・・ SHB (Strictly Hard Bean) , HB (Hard Bean)
メキシコ ・ ボンジュラス ・・・ SHG (Strictly.High.Grown) , HG (High.Grown)
欠点数による格付け
生豆300g中に含まれる黒豆、未熟豆、貝殻豆、欠け豆等コーヒーの育成もしくは、精製上問題のある豆や小石や小枝等の異物を数え、少ない方が評価が高い方法。
主な生産国
ブラジル ・・・ No2 ~ No8
インドネシア ・・・ G1 ~ G5
エチオピア ・・・ G1 ~ G5
味による格付け
カッピングによる香味の評価で、格付けする方法。外見上の評価と併用されています。
主な生産国
ブラジル ・・・ Strictly soft, soft
グレード
コーヒー豆は、農産物がある以上同じ生産国の中でもグレードのランクがあります。
それぞれの国で様々な評価方法により格付けされたコーヒーは、ニューヨークでは相場で取引されています。
これがコモディティコーヒー(スタンダードコーヒー)です。
このコモディティコーヒーより、なんらかの付加価格がついたコーヒーがプレミアムコーヒーです。
例えば、生産地域、品種、精製、生産者等が明確なコーヒー。
当然ニューヨーク相場より高くなります。
しかしSCAA(アメリカスペシャルティコーヒー協会)の定めるカッピングフォームで、80点に達しなかったコーヒーです。
そしてこのプレミアムコーヒーと同じように付加価格がついて、なおかつSCAAカッピングフォームで80点以上のコーヒーがスペシャルティコーヒーです。
全世界流通のトップ 3% ~ 5% のコーヒーで、特別に香味がすばらしく、個性的なコーヒーという事です。
現在このスペシャルティコーヒーの定義は、「栽培からカップに至るまでの全ての工程でベストが尽くされたコーヒー」と認識されています。